スチームクリーナーとは
床の清掃用品でタンク内の水を沸騰させ、発生するスチーム(蒸気)を勢いよく清掃面に吹き付け、約100℃の熱で汚れを落とす清掃機器です。
メーカーや機種によってスチームを作り出す加熱方式に違いがありますが、基本的に水をあまり使わないので、家屋内の床面や油汚れの清掃に適しています。
家庭用スチームクリーナーでも安定した洗浄力でバクテリアやカビ・ウイルスを99.99%除菌・除去されるほどの洗浄力があり、大変人気です。
このページではスチームクリーナーの選び方やおすすめの機種を分かりやすく解説しています。
選び方のポイント
床面に使用した場合、ワックスは剥がれない?
オイル系を使用したワックスは剥がれる可能性がありますが、一般家庭の99%は樹脂系のワックスを使用しています。
樹脂系のワックスは約100℃のスチームでは、ほぼ剝がすことができませんので、一般家庭で使用しても問題ないといえます。
スチームで水浸しにならない?
結論から言うと、正しい使い方をすれば水浸しになることはありません。
使い始めはタンクで約100℃のお湯を作ってもホース内で冷えてしまい、スチームとして機能しないため、水分を先端ノズルから吐出してしまいます。
ですので、使い始めの最初はシンク等に水を排出してから、使用するといった正しい使い方をすれば問題ありません。
また、スチームはノズルの先に取り付けられている布にスチームを吹き付けて清掃しますので水浸しになることはほぼありません。
子供が触っても危なくない?
ノズルの先から約100℃のスチームが噴出するので注意しなければなりませんが、スチームロック機能がある製品であれば、レバーを握ってもスチームは噴出しないので小さい子供がいても安心です。
洗剤も使用しないので、ペットにも影響がありません。
床や壁以外にも上履きとかに使える?
キッチンのフロア(床)や壁のベタベタ油汚れ、ガスコンロや五徳、IHヒーターの油汚れやこびりついた汚れ、さらに換気扇・レンジフードなどは、特に高温スチームによる清掃がオススメです。
べた付き感のある床をスチームクリーナーで掃除した後は、足の裏でその驚きのサラサラ感を実感できるはずです。
畳やカーペット、普段水洗いできない布製のソファやクッション、チャイルドシート、水まわり、蛇口まわり、浴室のカビやぬめりも簡単にキレイにできます。
子供用の上履きやスニーカーはブラシでこすらずに約100℃のスチームでとても綺麗になります。
オプションの窓用ノズルを用意すれば、窓だって掃除できちゃいます。
電源を入れたらすぐに使えるの?
電源を入れてからスチームが使えるようになるまで、一定の時間を待つ必要があります。
ポットと同じで水が高温になるまでの時間ですね。
機種やタンクの容量によって異なり、時間が短くなるほど性能が高くなります。
価格と機能比較
スチームクリーナーで有名なケルヒャーの製品から比較します。
ケルヒャーは高圧洗浄機シリーズで高い人がありますが、スチームクリーナーにおいても同様な人気があります。
大きく分けて4機種(2023年1月11日現在)が発売されており、それぞれの特徴を比較してみました。
定価(2023年1月11日現在)とおもな機能の比較を行いました。
正式名称はSC1~4 Easy Fixです。
タンク容量が多くなると連続噴射時間が長くなり、SC3とSC4では作動中に給水が可能なため、連続噴射時間は記載していません。
SC4は給水タンクが2か所ある2タンク方式になっていますので、さらに長時間の利用に適しています。
長時間使用する場合は、SC3やSC4が適していますが、価格が高くなり本体が重くなります。
機能 | SC1 | SC2 | SC3 | SC4 |
---|---|---|---|---|
定価 | - | 25,080円 | 33,880円 | 50,380円 |
ヒートアップ タイム | 3分 | 6.5分 | 35秒 | 4分 |
連続噴射 時間 | 6分 | 30分 | - 給水可 | - 給水可 |
本体の 重さ(kg) | 1.6 | 2.9 | 3.1 | 4.1 |
タンク 容量(ℓ) | 0.2 | 1.0 | 1.0 | 0.5 0.8 |
ヒートアップタイムは給水した水が沸騰して使用可能になるまでの時間です。
次に同梱されているオプション品についての比較です。
各機種共通で電源コード4m、安全ロック機能、安全バルブ機能、フロアノズルが搭載されています。
SC1のみ延長スチームホースが付属されていますが、他の機種ではホース一体型ヘッドになっています。
オプション | SC1 | SC2 | SC3 | SC4 |
---|---|---|---|---|
ボイラー 洗浄剤 | 〇 | × | × | 〇 |
ハンドブラシ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ノズルヘッド | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラシ (黒1、黄1) | × | 〇 | 〇 | 〇 |
アクセサリ 収納ホルダ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
本体電源 スイッチ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
2段階スチーム 調整ハンドル | × | × | 〇 | 〇 |
ブラシ (真鍮製1個) | × | × | × | 〇 |
ビッグブラシ 専用カバー | × | × | × | 〇 |
オプションの詳細につきましては、下記リンクから公式サイトでご確認ください。
スチームクリーナーオプションアクセサリ一覧
各モデルにはプレミアムタイプがあります。(SC 1 EasyFix プレミアムなど)
これは、同梱アクセサリが増えているモデルです。
プレミアムタイプでは主に消耗品の各ブラシやマイクロファイバークロスなどが同梱されます。
消耗品を購入予定であれば、比較的お得に揃えられるため同梱タイプのプレミアムタイプがおすすめです。
用途別のおすすめスチームクリーナーの比較と販売価格
隙間時間に短時間だけ掃除したい! SC1 EasyFix
連続噴射時間約6分、と比較的短いため、長時間の使用には向いていませんが、なによりコンパクト省スペースタイプなので、気が付いたときや合間の時間にサッと掃除できます。
ボイラータンクは200mlと少なめですが、水がなくなったら終わりにする、といった用途に良いと思います。
価格も比較的最安なので、まさにエントリーモデルです。
まずはスチームで清掃してみたい!という方にピッタリな製品です。
こちらはSC1 EasyFixのプレミアムです。
SC1との違いはオプション品の数。
先端に取り付けるブラシ(黒)が1個、スポットノズル1個、マイクロファイバークロス・カバーが1個づつ増えています。
ブラシは1個当たり462円、スポットノズルは2,310円、マイクロファイバークロス・カバーは1枚づつ計2枚で2,970円。
プレミアムのオプション品は定価で合計5,742円です。
SC1 EasyFixが15,834円でプレミアムが20,800円の場合、プレミアムがお得になります。
掃除をいったんやり始めたら30分間はやりたい!人向き SC2 EasyFix と JTK20
ヒートアップ(待ち時間)約6分、タンク容量1L、連続噴射時間約30分。
休日まとめて掃除したい方に最適です。
このモデルから豊富なアクセサリーが標準装備されています。
リビングやキッチンの床の汚れ、浴室のカビ、換気扇などのキッチンまわりの油汚れなど広範囲に使用できます。
ECサイトの価格は、SC1 EasyFixとほぼ同額なのでコスパ◎。
このケルヒャー SC2EasyFixとほぼ同じ機能でジャパネットタカタモデルが発売されています。
ジャパネットタカタモデル SC JTK20とケルヒャーSC 2 EasyFix、プレミアムの違いをまとめました。
共通で電源コード4m、安全ロック機能、安全バルブ機能、フロアノズルが搭載されています。
他の機能やオプションは以下の通りです。
機能 オプション | ケルヒャー SC2 EasyFix | ケルヒャー SC2 プレミアム | JTK SC 20 |
---|---|---|---|
ヒートアップ タイム | 6.5分 | 6.5分 | 6分 |
連続噴射 時間 | 30分 | 30分 | 30分 |
本体の 重さ(kg) | 2.9kg | 2.9kg | 2.7kg |
寸法(mm) (長さ×幅×高さ) | 380×254 ×260 | 380×254 ×260 | 304×231 ×287 |
タンク 容量(ℓ) | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
ハンドブラシ | 〇 | 〇 | 〇 |
ノズルヘッド | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラシ (黒1、黄1) | 〇 (黒1、黄1) | 〇 (黒2、黄1) | 〇 (黒1) |
マイクロファイバー クロス、カバー | 〇 | 〇 各2枚 | 〇 |
スポットノズル | × | 〇 | × |
ノズルヘッド | 〇 | 〇 | 〇 |
窓用 スクイジー | × | × | 〇 |
計量カップ アクセサリバッグ | × | × | 〇 |
ジャパネットタカタモデルのSC JTK20はSC 2EasyFixより、コンパクトになっています。
また、マイクロファイバークロスや窓掃除用の窓用スクイジーが同梱されています。
本体サイズはJTK20がコンパクトで、性能は同等になるため機能面では SC JTK 20がおすすめです。
ジャパネットモデルのSC JTK20が公式サイトのキャンペーン特価で1万円引きの20,970円(税・送料込)で販売されています。
2023年12月27日までの特価です!
上記特価は12月27日で終了しました。
現在(2023年12月30日)は送料込み30,970円で公式サイトにて販売されています。
ジャパネットタカタ公式サイト
現在(2023年12月30日)はSC2 EasyFixはAmazonで17,980円、SC2 EasyFixプレミアムは楽天で17,102円、SC JTK20は公式サイトで30,970円で販売されています。
楽天のSC2 EasyFixプレミアムがおすすめ。
この価格は最安レベルだと思います。
ヒートアップの待ち時間が少なく長めに掃除したい!人向き SC3 EasyFix
ヒートアップ(待ち時間)約35秒、運転中の給水により連続使用ができるため、連続噴射時間の設定がありません。
待ち時間が少なく、操作も水を入れてスイッチを入れるだけです。
使いたいときにすぐに使用でき、なおかつ長時間使えるので、SC 1 EasyFixと比較すると、各段に使いやすさが向上しているのが分かると思います。
SC 2 EasyFixよりも現時点では、約8,000円高くなっていますが、ヒートアップが短時間なことと長時間使用できる点で、よりストレスなく清掃できると思います。
SC3 EasyFix プレミアムはアクセサリが数点多く(マイクロファイバークロス1枚、ブラシ(黒1個)、マイクロファイバーカバー1枚、スポットノズル)同梱されています。
公式サイトのオプション販売価格は以下の通りです。
オプション | 販売価格 | 単価 |
---|---|---|
マイクロファイバー クロス2枚 | 2,530円 | 1,265円 |
ブラシ4個 | 2,508円 | 627円 |
マイクロファイバー カバー2個 | 3,135円 | 1,568円 |
スポットノズル セット | 2,200円 | 1,100円 |
合計 | 10,373円 | 4,560円 |
消耗品のオプション別売りでは1点複数個の購入になる場合が多いため、個別に購入すると余分に金額が高くなってしまいます。
プレミアムであれば、個別に消耗品を買った場合の単価よりもお得に揃えられる場合があります。
SC4 EasyFix
ヒートアップ(待ち時間)約4分、給水により連続使用ができます。
さらにボイラータンク容量は2タンク合計1.3Lと大容量。
給水タンクを使用中に取り外して補給できるため、中断することなく広範囲かつ長時間清掃を行えます。
標準装備のアクセサリが増え、コンロの五徳にこびりついた油汚れなどもスッキリ綺麗にできます。
こちらはSC4 EasyFix プレミアム。
Amazonでノーマルより安く販売されています。
これはお買い得ですね!
まとめ
掃除したい箇所によって必要なオプションが変わることもあります。
清掃箇所に応じた製品選びが大切です。
用途に合わせてお得なスチームクリーナーを選びましょう!